先日の事ですがディスク研磨の依頼を受けた物でデータが壊れていると思われるディスクがありましたのでご紹介します。
今までディスク研磨の作業を数万回としてきましたが初めてのケースに遭遇したんです。
※総作業数が出る新しい研磨機の表記が14,000回を越えていているので他の2台は確実にそれ以上の作業数をしています
ディスクの状況から説明させて下さいね。
ディスクの盤面状況
※研磨キズぐらいの薄い物がついておりディスク研磨作業をすれば無くなりそうなレベル
レーベル面(タイトル等が印刷されている方)に多少キズがついていましたが深いわけではありません。
ディスク検査機で確認してみると早々にNG
キズの具合はよくあるレベルだったのでディスクの盤面にあるキズがとれれば改善されると思いディスク研磨作業をしてみると・・・
当然のようにキズはほぼ無くなりキレイに仕上がりました。
が・・・
無常にもディスク検査機はNGと赤く光っています。
ディスク検査機で読込をさせようとするといつもと違う挙動をしてNGになっていたんですね。
そこでPCでも読込を確認をしてみました。
すると不思議な事にディスクと認識してPCが読込もうと回転させるのですがドライブの表示がDVDに変わりません。
※キズが原因で読込不良になっているディスクは途中まで読込が出来て問題のある部分が飛んでしまったり、映像が乱れたり・・・
今回のようにDVDと全く認識しないなんて起きるはずがないんです。
パソコンが認識しないどころかデータを微塵も検知していません。
データを拾っていないというよりデータが無くなっているのかも知れません。
長時間、ディスクに熱があたるなどするとデータが変形、損傷する場合があります。
その場合は見た目は変らずとも再生ができなくなってしまいます。
※電子レンジを使うと短時間で破壊できます(汗)
直射日光が当たり続ける車内に置いておくと通常10年以上は持つといわれる光メディアも2日~10日で再生不能になってしまう事があるようです。
今回のディスクは恐らくこの熱などによるデータの損傷が原因ではないかと思います。
直射日光に当たるといってもすぐ壊れるわけではありませんが大切なディスクはケースにしまう方が安全みたいですね。